CANMoni 使い方ガイド

CANMoni とは

CANMoni は M5Stack CoreS3 で動作する車両用 CAN バス テレメトリーモニターです。 エンジン水温・油温・油圧・ギア・タイヤ空気圧などをリアルタイムで表示し、 しきい値を超えた際に音と画面で警告します。 入力ソースは CAN バス直結 または BLE (Bluetooth LE) の2種類に対応しています。
現在は GR86 / BRZ (ZN8/ZD8) 専用で、車両に接続したロガー開発キットの拡張用モニタとなります。

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Oil Graph ページ 温度・油圧モニター ページ
CANMoni 構成
画面一覧

タップで画面が切り替わります(有効な画面のみ循環)。

TEMP2 画面 — 水温 / 油温 / 油圧
通常
水温・油温・油圧を
大きな数字で表示。油圧は常に緑色。
警告 Stage 1
WARN 値 0 超: 温度値のみ赤に変色
油圧は緑のまま
警告 Stage 2 (Max)
WARN 100%: 背景が赤く点滅
温度値は黒文字に
TEMP4 画面 — 水温 / 油温 / ミッション温 / デフ油温 + 油圧
通常
4種類の温度を2列表示。
下部に油圧バー。
警告 Stage 1
温度値のみ赤。油圧は緑のまま。
OIL_GRAPH 画面 — 温度値 + RPM vs 油圧 グラフ
OIL_GRAPH
上部: 水温(左) / 油温(右)
下部左: 油圧値
下部右: RPM(X) vs 油圧(Y) の散布図
点の色 = 油温
< 30°C
30–39°C
40–49°C
50–59°C
60–69°C
70–79°C
80–89°C
90–99°C
100–109°C
110–119°C
120–129°C
130–139°C
≥ 140°C
Throttle 画面 — アクセルポジション vs スロットル開度 グラフ
Throttle
上部: 水温(左) / 油温(右)
下部左: 油圧値
下部右: アクセル開度(X) vs スロットル開度(Y) の散布図
※ CAN 直結接続専用
点の色 = 回転数
〜 800 rpm
〜 1600 rpm
〜 2400 rpm
〜 3200 rpm
〜 4000 rpm
〜 4800 rpm
〜 5600 rpm
〜 6400 rpm
〜 7200 rpm
〜 8000 rpm
G GRAPH 画面 — 横G/縦G ダイアグラム
G_GRAPH
Gグラフ専用の「グラフのみ」表示画面
横G(X) / 縦G(Y) の散布と軌跡を表示(点の色 = 車速)
中心の白点 = 現在値 / 緑円 = 1G ガイド
<< ボタン / >> ボタンでズーム切替(1.0x / 1.5x / 3.0x)
※ CAN 直結接続専用
点の色 = 車速
〜 20 km/h
〜 40 km/h
〜 60 km/h
〜 80 km/h
〜 100 km/h
〜 120 km/h
〜 140 km/h
〜 160 km/h
〜 180 km/h
〜 200 km/h
〜 220 km/h
220 km/h〜
G GRAPH 操作動作
<< ボタンズームアウト(1段階)
>> ボタンズームイン(1段階)
ズーム倍率1.0x → 1.5x → 3.0x(再起動後も保持)
表示範囲X軸: 横G -2.0〜+2.0 / Y軸: 縦G -1.5〜+1.0(0G基準を維持して拡大縮小)
Brake 画面 — ブレーキ圧 vs 減速G グラフ
Brake
上部: 水温(左) / 油温(右)
下部左: 油圧値
下部右: ブレーキ圧(X) vs 減速G(Y) の散布図
赤丸 = ABS 作動中
※ CAN 直結接続専用
点の色 = 車速
〜 20 km/h
〜 40 km/h
〜 60 km/h
〜 80 km/h
〜 100 km/h
〜 120 km/h
〜 140 km/h
〜 160 km/h
〜 180 km/h
〜 200 km/h
〜 220 km/h
220 km/h〜
GEAR 画面 — ギア / SPD / RPM
通常 (黒背景)
現在のギア・速度 (SPD)・RPM を表示。SPD / RPM のピーク値を青色で表示
Yellow Zone
RPM ≥ 黄マーカー: 背景が黄色
Red Zone
RPM ≥ 赤マーカー: 背景が赤+音
TPMS 画面 — タイヤ空気圧 (4輪)
通常
FL / FR / RL / RR の空気圧 (kPa)
操作方法
タッチ操作
操作動作
タップ 次の画面へ切り替え(通常画面)
スワイプ 上 / 下 音量を調整(左端にバーが表示)
スワイプ 左 / 右 SD カード内の WAV / MP3 を音声に選択
温度表示画面: ワーニング時の警告音
GEAR 画面: シフトアップタイミング音
音声を変更するとデモ音声が流れます
ロングプレス (0.65秒) 受信情報表示画面へ切り替え
そのあと画面をタップすると設定メニューへ
物理ボタン (M5Stack CoreS3)
ボタン動作
○ ボタン 短押し SD カードにスクリーンショットを保存
○ ボタン 長押し 画面を 90° 回転(横向き ↔ 縦向き)
GEAR 画面 — RPM しきい値の変更

RPM バー上を 左右にドラッグ すると、Yellow / Red しきい値をリアルタイムで変更できます。 設定は電源を切っても保存されます。

RPM バー(例: Yellow=5000 / Red=7000)
しきい値の意味
Yellow Zone — この RPM 以上で背景が黄色に変わります(ソフト警告)
Red Zone — この RPM 以上で背景が赤くなり、警告音が鳴ります
WARN 警告システム

WARN 値(0〜100%)は送信側デバイスから CAN / BLE 経由で受け取ります。

WARN 0正常。警告なし。
WARN 1〜99%温度値(水温・油温)が赤色に。断続的な警告音(割合が上がると音の間隔が短くなる)。
WARN 100%画面全体が赤く点滅。温度値は黒文字。連続的な警告音。

警告音は SD カードに WAV / MP3 ファイルを置くことでカスタム音に変更できます。

設定メニュー

画面をロングプレスすると受信情報表示画面に切り替わります。その画面をタップすると設定メニューに入ります。

メインメニュー
表示項目設定
Input Setting
メニュー項目内容
Display Items TEMP2 / TEMP4 / OIL_GRAPH / THROTTLE / BRAKE / G_GRAPH / GEAR / TPMS の表示 ON/OFF を切り替え
Input Setting テレメトリー入力を CAN または BLE から選択し、詳細設定(CAN ID / BLE MAC / XOR キー)を行う
FW Update SD カード経由でファームウェアを更新する(SD に firmware_ota.bin が必要)
Reset Settings すべての設定を工場出荷状態に戻す
設定内操作
操作動作
スワイプ 上 / 下項目を選択 / 値を変更
タップ選択中の項目を決定 / ON-OFF 切替
ロングプレス前の画面に戻る
CAN フレーム ID

以下はロガー開発キット向けの CAN フレーム ID です。設定メニュー → Input Setting → CAN で変更できます。

ID1〜3 はロガー開発キットが送信する CAN の ID を設定します。ロガー開発キットがデフォルト設定のままであれば変更する必要はありません。

水温・油温・回転数などは自動で車両の CAN 情報を取得します。

CAN Setup
フレーム初期値内容
ID10x7FEOilP / WARN / DT / VBAT
ID20x7FFギア / MT
ID30x7FDタイヤ空気圧 4輪

CAN 設定画面の「CAN Monitor」ボタンで CAN バスのパケットをリアルタイム監視できます。

SD カード(MAX 16GB)
ファイル用途
firmware_ota.binOTA ファームウェア(更新時に配置)
***.wav / ***.mp3警告音・シフトアップ音に使用できる音声ファイル。ファイル名は自由。スワイプ左右で選択。
SD カードなし、またはファイルがない場合はデフォルト音で動作。
警告音として繰り返し再生されるため、先頭に無音が無い 1〜2 秒程度の短い音声を推奨。
おすすめ素材サイト: Sound Dictionary 音素材.com
opening.jpg起動時のスプラッシュ画像。ファイルがなければ表示なし。
can_monitor_log.csvCAN モニターのログ(自動生成)
ステータスバー(画面上部)

画面上部の帯は受信状態によって色が変わります。
CAN または BLE の受信がなくなると、該当データの文字が黄色になり、画面上部の帯も黄色になります。
受信途絶が長時間続くと帯が黄色と黒で点滅します。

通常(受信中)
帯は黒。CAN ステータスを白文字で表示。
受信途絶(Stale)
帯が黄色になる。該当データの文字も黄色で表示。
CAN モニター

設定メニュー → Input Setting → CAN の「CAN Monitor」ボタンで起動します。
指定した CAN ID のフレームをリアルタイムで受信・表示し、選択したバイトの値をグラフで確認できます。

この画面で受信したデータは SD カードの can_monitor_log.csv に自動で追記されます。
終了するにはリセットまたは電源の入れ直しが必要です。

CAN モニター画面
操作動作
<< ボタン監視 ID を 1 つ前へ
長押し: 受信履歴のある ID へジャンプ
○ ボタン受信ログの凍結 / 解除
>> ボタン監視 ID を 1 つ次へ(自動スキャン ON/OFF)
長押し: 受信履歴のある ID へジャンプ
グラフをロングタップグラフの時間軸を切り替え(10s / 30s / 60s)
凍結中 スワイプ上下ログ履歴をスクロール
SavvyCAN

SavvyCAN用I/F
CAN 設定画面で savvy ボタンを押すと開始します。専用画面に移動し、CAN バスの受信フレームを USB シリアル経由で PC に送ります。

SavvyCAN 接続手順
1. M5Stack を USB で PC に接続します。
2. CAN Setup 画面で savvy を押します。
3. SavvyCAN の接続設定で LAWICEL / SLCAN Serial を選びます。
4. COM 番号は PC により異なるため、デバイスマネージャー等で確認してから選択します。
5. 現状は Serial Port Speed の設定は不要です。CAN は 500kbps 固定 です。

CAN モニターは画面表示と SD ログ向け、SavvyCAN は PC 解析向けです。